OEMとは?アパレル業界での意味と仕組みを解説

①OEMとは?アパレル業界での意味と仕組みをわかりやすく解説

アパレル業界でよく耳にする「OEM」という言葉。就職や取引の場面でも頻出ですが、実は意外と意味や仕組みを正確に理解していない方も多いのではないでしょうか。この記事では、OEMの基本的な意味からアパレル業界での具体的な活用方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。

OEMとは何の略?

OEMとは「Original Equipment Manufacturer(オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャラー)」の略で、他社ブランドの商品を製造する企業、またはその仕組みを指します。

簡単に言えば、発注元(ブランド)が企画した商品を、製造専門の会社が代わりに作るという形です。

たとえば、Aブランドが「このデザインでTシャツを作ってほしい」とOEM会社に依頼し、その通りに製造され、Aブランドの名前で販売される――という流れがOEMの典型です。

アパレル業界におけるOEMの流れ

アパレルOEMでは、以下のようなステップで製品が作られます。

  1. ブランド側がデザイン案や仕様をOEM企業に伝える
  2. サンプル(試作品)をOEM企業が制作
  3. 修正・確認のやり取りを経て、仕様が確定
  4. 生地や副資材を調達し、本生産へ
  5. 検品・納品

OEM企業は、製造に特化したノウハウと設備を持っており、ブランド側は商品企画や販売に集中できるというメリットがあります。

OEM・ODM・PBの違いとは?

OEMと似た言葉に「ODM」「PB」があります。それぞれの違いを簡単に整理しておきましょう。

  • OEM(Original Equipment Manufacturer):ブランドが企画し、OEM企業が製造を担当
  • ODM(Original Design Manufacturing):OEM企業が企画・設計も担当し、ブランドが採用
  • PB(Private Brand):小売店などが自社ブランドとして商品を販売(製造はOEM/ODM)

この違いを理解しておくと、商談や資料作成の際にも役立ちます。

OEMを活用するメリット

ブランドにとってOEMを活用する主なメリットは以下の通りです。

  • 自社で工場を持たなくても製造が可能
  • 製品開発に集中できる
  • 製造のプロが品質を担保
  • トレンド対応が早くなる

OEM企業にとっても、複数ブランドと取引することで安定した受注が見込めるため、双方にとってメリットのあるビジネスモデルです。

まとめ:OEMの理解はアパレルビジネスの基本

OEMの基本を理解することは、アパレル業界で働く上での重要な第一歩です。企画側でも製造側でも、この仕組みを正しく理解し、スムーズな連携が取れることが信頼にもつながります。

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