はじめに
OEMで大量生産を行うとき、生地をそのまま裁断することはできません。正確で効率的に裁断するためには「延反(えんたん)」という準備作業が必要です。
延反とは?
延反とは、ロール状の生地を裁断機にかける前に引き延ばし、複数枚重ねて整える作業です。専用の延反機を用いることも多く、量産の効率を大きく左右します。
延反の目的
- 裁断効率の向上:一度に多枚数をカットできる
- 生地の歪みを整える:シワや巻き癖を取り除く
- コスト削減:生地ロスを減らす
延反作業の流れ
- 生地ロールを延反台にセット
- 必要な長さごとに引き延ばす
- 生地を何枚も重ねて積層
- シワ・歪みを整える
- 裁断準備完了
注意点
- 柄物やチェック柄は柄合わせを考慮
- 地の目を守ることが必須
- 生地端の不揃いをそのままにしない
まとめ
延反は「目立たないけれど品質を支える準備作業」です。OEMでは効率化だけでなく、正確な仕上がりのために欠かせません。