はじめに
アパレル製造において、同じデザインでも「S・M・L」といったサイズ展開は必須です。このサイズ展開を実現する作業が「グレーディング」です。OEMの現場では日常的に使われる用語ですが、服づくり初心者には聞き慣れない言葉かもしれません。
本記事では、グレーディングの意味や目的、実際の流れについてわかりやすく解説します。
グレーディングとは?
グレーディング(grading)とは、基準となるサイズのパターンをもとに、他のサイズへ寸法を展開する作業を指します。たとえばMサイズのパターンを基準に、SサイズやLサイズに修正していくイメージです。
グレーディングの流れ
- マスターパターンの決定:基準となるサイズ(多くはMサイズ)を決める
- グレーディングルール作成:肩幅・着丈・バスト寸など、サイズごとの増減を設定
- パターン修正:CADや手作業でルールに従って修正
- サンプル確認:実際に試作し、シルエットを確認
注意点と役割
- ブランドのサイズ基準を守ることが信頼につながる
- アイテムごとに寸法の増減が異なる(カットソーとジャケットでは調整幅が違う)
まとめ
グレーディングは「ブランドのサイズ感」を維持するための重要な工程です。