はじめに
パターン通りに裁断しただけでは、完成後のシルエットや着心地が正しいかどうか分かりません。そこで活躍するのが「トワル」です。OEMにおいても、新しいデザインや複雑な服では欠かせない工程です。
トワルとは?
トワル(toile)とは、本番生地の代わりに安価な布(シーチングなど)を使って仮縫いを行い、立体的にシルエットを確認する工程を指します。
トワルの目的
- デザイン確認:ドレープ感や立体的なラインをチェック
- パターン修正:平面上では分かりにくい誤差を修正
- 着心地確認:動きやすさやフィット感を検証
トワル作成の流れ
- パターンを紙に出力
- シーチングで裁断
- 仮縫いしてトルソーに着せる
- 修正点をマーキング
- 修正後のパターンに反映
まとめ
トワルは「完成品の試運転」のような役割を果たします。OEMの現場では、トワルを省くことでコストを抑えるケースもありますが、デザイン精度を高めるには欠かせない工程です。